生命保険はどうして始まった?
日本人の93%が加入している生命保険が日本に初めて保険の仕組みが紹介されたのは慶応3年(1867年)福沢諭吉の『西洋旅案内』によります。
す。
その後、生命保険は明治時代から大正時代にかけて日本の財閥グループによって生・損の保険会社が次々に設立されて今日に至っています。
生命保険の歴史では、中世ヨーロッパの都市に行われた特権的同業者組合の組織(ギルド)では、仲間同士の仕事がうまくいかなくて困ったときの資金援助や、病気で寝込んでしまったり、死んでしまったりしたときの遺族への生活保護などをしていました。
このギルドこそが、生命保険のはじまりだと言われています。
17世紀ころ、さらに現在の生命保険に近いカタチの制度が出現します。
この生命保険に近いカタチの制度は、牧師たちが組合を作り、仲間の誰かに万が一のことがあった場合に、香典を出すために毎月一定額を払い込んでいくというものでした。
牧師たちの組合とほとんど時を同じくして、ロンドンの中心部では地域の顔見知り2,0000人あまりが、牧師たちと同じような生命保険に近いカタチの制度として「香典前払い」のしくみを作り上げました。
しかし、生命保険の歴史によると、この組合は死亡する人がでるたびに組合員が減っていってしまいました。
その結果、約束どおりお金を払うための掛け金の値上げによって、やはり10年くらいでこの生命保険に近いカタチの制度は潰れてしまいました。
必要性がありながら、この生命保険に近いカタチの制度はなかなかうまくいかなかった助け合いの制度でした。
そこで、18世紀イギリスでは死亡率に基づく合理的な保険料の計算を行う「生命保険」が誕生しました。
これが、現在の生命保険のルーツとなっています。
生命保険が現在のように死亡保障を目的として設立されたのは、1,699年、イギリスの『死亡保障組合』が世界で最初だったと言われています。
生命保険の制度が確立するまでのこうした歴史的背景を知るときに、人々が文明を発達させる上で避けがたいリスクに対抗するために考案された、まさに、『人間の知恵』がもたらしたすばらしい『発明』であったといえると思います。